伊藤博子司法書士事務所

自分が死亡した後に資産などを特定の人物に相続してもらったり、相続の割合について指定したいときには遺言が有効です。基本的には、遺言を作成しておくと自分の財産を自由に処分することができ、相続権利者以外の人に相続させることもできます。一方、相続の権利がある人は資産の相続について期待しているので、これを保護するために遺留分というものがあります。この遺留分は、遺言で指定していても減額したり拒否することはできません。実際の相続は、遺留分を侵害しない範囲で遺言の内容を実現する方向で行われます。